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●一億総表現社会?

2006年04月15日

 
きょう、「ウェブ進化論」 (梅田望夫・ちくま新書)を読み終えました。
 
ネット関連の勉強会などでは題材として用いられることも多いようです。
評判に違わず、なかなかズシリとした読み応えです。
この本に関しては多数のサイトが取り上げているので詳細は述べませんが、
特に印象に残ったところに触れます。
ブログというものについて、こう書いています。

  世の中には途方もない数の、
  「これまでは言葉を発信してこなかった」 面白い人たちがいて、
  その人たちがカジュアルに言葉を発する仕組みをついに持ったということである。

 
そしてそれは、既存メディアの権威を揺るがしていくことになるといいます。
 
ウェブ進化論1.JPG
 
ほうほう、なるほど。
 
 
 
思わず、うなづいてしまったのが次の箇所。
 
ウェブ進化論2.JPG
 
 
  逆に言えば、これまでモノを書いて情報を発信してきた人たちが、
  いかに 「ほんのわずか」 であったかということに改めて気づく。
  そしてその 「ほんのわずか」 な存在とは、決して選ばれた 「ほんのわずか」
  なのではなく、むしろ成り行きでそうなった 「ほんのわずか」 なのだ。
  これまで情報を発信してきた人たちの実力というのは、
  これまで発信してこなかった人たち全体のせいぜい上位1%くらいの層と同程度。
 
 
 
うわ、耳が痛い…。でも、そうかも。
上位1%って、限られているように思えるけれど、
1億人の中で100万人。既存のメディアの構成員なんてそんなレベルだと、
この本の著者は言いたいのです。
 
まず現実を見てみると、いま現在、メディアで発信をしている人は、
メディアの世界である程度の経験を積んでいる分、的確に取材をして分かりやすく伝えることについて、
長けているといえると思います。
しかし、「いま表現していない人たち」 と何が違うかといえば、実はそんなに変わらない。
慣れている分、人よりちょっと敏感に世の中の動きをみられる、ちょっと違う切り口で伝えられる、
そんなものです。そこに、「世の中にこのことを伝えたいんだ」、という熱い思いさえ備われば、
メディアとしての情報発信ができてしまいます。
 
 
ブログは、そのハードルをものすごく低くしたといいます。
つまり、メディア組織に属さなくても、ネット上でより多くの人の支持を集めた人が、
メジャーにのし上がれる。フリーライターの経験さえも、積まなくていいわけです。
また、梅田氏は、ブログという表現手段を個人が手にした状態を、「総表現社会」 と言い表します。
そして、「不特定多数無限大」の表現者が参加することは 「衆愚」 につながるという、
社会に根強い論説に疑問を呈します。 
なぜか。
数多くの目にさらされることで淘汰され、より誤りの少ない、魅力ある、洗練された内容に
なっていくからだといいます。一つの例として、インターネット百科事典のWikipediaで行った
実験を挙げています。
「衆愚」 と切り捨てることで前進をやめてしまうことの方が危険である、と述べています。
 
 


 
 
梅田氏は、この本の中で、
Googleというネット企業がいま何を目指そうとしているか、
Googleの出現で、ネット企業の世界どう激動しているかについて、
非常に細かに分析して書き記しています。
本では、どちらかというと、この 「Google」 のテーマの方が主題です。
 
ネット社会に関わる、もしくは関わろうとしている人たちは、手に取るべき本だと感じます。
 
 
ただ、私たちは本当に、“Google礼賛” だけでいいのか?
私はやや危うさを感じます。理由はまた次の稿で書くつもりです。

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コメント

これは読みました。
いまいる出版業界がまさにこういう世界とは無縁で、
アマゾンにどんどん侵略されてるのに
全くとんちんかんな人達が多いので
この本を4冊買ってプレゼントしたぐらい。

この本が見る先の世界は、すぐ目の前におきるのに、
本の業界の人達はまだ何十年も先の話にしか見ていない。

インターネットは飛行機ができたときのインパクトや
テレビがお茶の間にできたインパクトより
遥かに大きな波で、そのインパクトのスピードも
遥かに速いのに、そしてまだこれは
ほんの始まりに立っているにしか過ぎないのに、
これから来る大きな嵐の前触れというのを、
この本は上手に表現してると思う。

Google は、その嵐のほんの一部にしか過ぎ得ないかも知れない。

おかえり~!
ぜったいケンタロは読んでると思ってたよ!
4冊も人にプレゼントしたっていうのがスゴイね…。
この本のことを書くとき、いろいろなサイトを検索して読んでみたんだけど、
この梅田さんていう方は、ネットの世界ではものすごい著名かつ影響力のある人なんだってね。
(恥ずかしながら、この本を読んで始めて名前を知りました…。)

ケンタロの言うとおり、
グーグルは嵐の一部にしか過ぎないのかもしれないね。
次稿でもすこし触れたけど、ネットの世界は便利で楽しい反面、
一般人の目から見えない部分がすごーく広い。
杞憂かもしれないけど、この世界が権力を持ったり、
暴走しはじめたりしたらどうなるんだろう、って不安を感じてしまうよ。

ネットの進化の恩恵を受け、
実生活やビジネスなどで生かしていきつつ、
同時に自分の身を守るためには、
僕ら自身、もっともっと賢くならないといけないのだろうと、強く感じます。

このまま電子の世界が広がり続けたら
一方で原始の世界に人間を戻そうとする
マッドサイエンティストも出てくるかも知れないね。
いやー怖い世の中になったもんだ...
不安要素となることが幅広いから怖いね。

でも進化というのはそういうものだから
仕方ないといえば仕方ないのかも知れないね。

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