京都と言えば、老舗。
“江戸時代創業”、“徳川家御用達”、“300年の伝統”などなど、
そういう老舗が、ごろごろしています。
「うちはまだ100年そこそこですから…」、
そんな謙遜の言葉はあたり前。100年あったら十分じゃないかと、
32歳の私は思うのですが…。
「伊右衛門」で、緑茶ペットボトルブームの火付け役になった、
お茶問屋 福寿園の社長も、「恥ずかしいから、あんまり創業200年っていうな」って
社員に言ってるそうです。お茶問屋は、400年続いているところもあるそうで。
そんな“老舗の町”京都で、さまざまな業界の中でも、
新参者がもっとも入れないとされる京菓子の世界。
数ある老舗と対峙し、陰湿な嫌がらせに屈せず、
たった一代で、見事な京菓子屋を作り上げた創業者がいます。
京菓子屋の名は、鼓月(こげつ)。
京都で知らない人はいない、人気店です。
京都のお土産に、波形のせんべいでクリームを挟んだ
「千寿せんべい」をもらったという人もいるはず。
戦争未亡人であった中西美世さんが、どうこれだけの会社を作り上げてきたのか、
息もつかせぬ筆致で、書き上げています。
筆者は、経営コンサルタントで、作家、詩人でもある、
蒲田春樹(かまた•はるき)氏。
老舗であることがステータスの世界に徒手空拳で挑み、
挫折と、成功を、幾度も繰り返す主人公の人生は、
見事というほかありません。
おもしろい本です。
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●京都は老舗だけの町ではない。
2006年09月24日
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